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キンドルアンリミテッドから人気作品が消えた理由

 

2016年10月3日。講談社はアマゾンに抗議声明を出しました。

アマゾン「キンドル アンリミテッド」サービスにおける講談社作品の配信停止につきまして

 

8月3日から開始されたアマゾンの読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」。

このサービスは本のダウンロード数に応じて、出版社に利用料を払うシステム。また、年内に限って、規定の配分上乗せした利用料を支払う契約がされていたらしい。しかし、人気作品が読まれすぎたことによってアマゾン側の負担が増え、予算が不足。人気作品をサービスのラインナップから外されるという事態が8月末から報道されていた。

アマゾン読み放題、人気本消える 利用者多すぎが原因?:朝日新聞デジタル

 

講談社はこの時から講義をしていたのでしょう。しかし、問題は解決されず、とうとう講談社の1000を超えるラインナップをすべて消されてしまうという事態に発展。講談社は抗議声明を出すことになったのですね。

 

そして一日過ぎて10月4日。講談社の次は小学館が抗議声明を発表しました。

 

小学館は「キンドル アンリミテッド」向けに最大635作品を提供していた。しかし現時点で、写真集約150作品と雑誌20~30作品の配信が停止されているという。

アマゾンの読み放題サービス、講談社に続き小学館作品も大量削除 小学館は改善申し入れ - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

10月になり表ざたになってきたキンドル読み放題の問題。しかし、9月にこの読み放題の問題点を指摘した記事が出ていました。

Kindle読み放題"急変"、裏にあった「想定外」 | プレタポルテ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

要はこれ、「アマゾンの見積もりが甘かった」「日本の出版の状況は、海外と大きく違っていた」ことが原因だ。

Kindle読み放題"急変"、裏にあった「想定外」 | プレタポルテ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

アマゾンの見積もりが甘かったとはどういうことか。

キンドルアンリミテッドの利用料は、KENPという指標を用いており、読まれたページ分しか支払われない。しかし、さきほどあげた年内に限り、配分を上乗せするという契約は、1購読につき、通常の販売と同じ価格を支払うものだった。

 

この場合の「1購読」とは、作品の10%以上を読者が閲覧した場合で、1人が同じものを複数回10%以上読んでも、最初のみ有効だ。とにかく10%が読まれればお金が入ってくるという、なかなか有利な条件だった。

(中略)

「10%ルール」が定められた基準は「試し読み」だ。小説なら10%で相当な部分の試し読みになるが、マンガではそうでもない。20%読んで「やっぱり合わない」と思ってやめる人もいるだろう。雑誌でも、特集だけを見たくて他はいい、という人の場合、読みたいページ量は10%を軽く超える。結局、ほとんどの本が試し読みではなく「全額支払い」の対象になる。

Kindle読み放題"急変"、裏にあった「想定外」 | プレタポルテ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

マンガや雑誌は小説と違って読むスピードが違う。漫画は読みやすいし、雑誌は読みたいページだけを見るだけであとは捲るだけ。こうしてアマゾン側は支払いが増えてしまった。そしてもう一つの問題、日本と海外の出版状況の違い。これも漫画と雑誌の話で、電子書籍の売り上げの8割が漫画だそうだ。

 

ようは漫画の読み放題をちょっと出しすぎちゃったということか。

 

ちなみに8月3日に配信が開始した当初、マンガがどの程度あったのかを調べたサイトがありました。

www.wildhawkfield.com

 

このサイトの情報を見ると、大手出版社は読み放題サービスに乗り気ではなかったのでしょうか。

今後、キンドルアンリミテッドがどうなっていくのか、気になります。